プロフィール


こんにちは。
店主のウブカタです。
エンデューロ大好きです。
宜しくお願いします!

categories

archives

リンク

ウブカタ・ジャパンのホームページ
ウブカタ・ジャパンのホームページ

ベータモータージャパン
ベータモータージャパンさん

フサベルブログ
フサベル時代のブログ

ガエルネ・ジャペックスホームページ
ガエルネ・ジャペックスさん

スポンサーリンク

珍しいブレーキトラブル KTM フリーライド250

0

    こんにちは。

    今回また、ちょっと珍しいかな?というトラブルの

    修理だったので、ご紹介。

    マシンは・・・

    KTMの2ストフリーライド250です。

    ブレーキのエア抜きをして欲しい。

    と、いうご依頼でした。

    そういえば、携帯電話を新しくしました。

    いやー、カメラキレイな気がします。タブン。

    さて・・・

     

    あー、フリーライドですねー。

    フリーライドはブレーキやクラッチなどの油圧系パーツが、

    フォーミュラというブランドの製品ですね。

    KTMだと85などのミニ系に使われているやつ。

    巷では、トラブルが出るなんで話を耳にした事もあるし、

    以前にも4スト350フリーライドのブレーキのエア抜きを

    した事がありますが、なかなかに抜けづらかった印象が・・・

     

    自分でエア抜きをやったけど、

    一向にタッチが出ないので、心折れました。との事。

    今回はリアブレーキ。

     

    そうですかー。

    それは作業のやり方というより、パーツ自体に問題があるかもですね。

    とりあえず、やってみますよ。

    と、作業開始。

     

    しかし、今までも乗っているとブレーキがスカスカになる事が

    何度もあり、マスターは何度がパーツを交換しているらしい。

    そこで、何やらEXC系のブレンボマスターに交換すると良いらしい?

    なんて情報の元、マスターを入手したらしい。

    しかし、フォーミュラはバンジョーボルトのサイズなどが

    一般的なオートバイのM10とは異なり、M8サイズ。

    キャリパー側はM8そのままに、マスターはブレンボのM10になる。

    そんなブレーキホースは存在してるのかもしれないけど、

    今回は頼んで一品物で作ってもらったとの事。

     

    それらパーツが揃ったので、いざ組んでみると、

    一向にブレーキのタッチが出ない。そんな状況との事でした。

    純正のフォーミュラの場合は、ブレーキホースを固定する際の

    バンジョーワッシャーが金属製ではなく、

    ゴムのOリングみたいな形状らしく、

    それが熱でヘタるのか、よくエア噛みするみたいですね。

    まぁ、それが原因かは分かりませんが・・・

     

    まずは単純にエア抜きが足りないのかもしれない。

    と、自分でも作業してみる。

    うん、全然手ごたえがない。

    どっかに大きなエアが溜まってるのかも?

    と、一旦フルードを注射器で抜き取り、再注入。

    問題なくフルードは入る。

    そこからエア抜きしてもダメ。

    正確には、ペダル(ピストン)を動かしても、

    フルードが全く圧送されない。

     

    なぜ?

    いくらエアが噛んでいたとしても、ある程度フルードが

    充填されていれば圧送ぐらいはできると思うんだけど・・・

    どこかで油圧が逃げているかな?

     

    マスターは新品との事だし、ブレーキホースも今回の為に作った新品。

    元々のパーツがキャリパーだけ。

    と、いう事でキャリパーチェック。

    今回リアブレーキだけど、このフォーミュラは対向2ポッド仕様。

    それぞれのピストンを抜き去り、シールやピストンの状態をチェック。

    摩耗はしてるものの、油圧が少しも掛からない。

    そんな風には見えない。

     

    純正のブレーキホースも持って来てくれてたので、比較してみると、

    ノーマルはM8サイズのバンジョーボルトを使うので、

    バンジョーの外径も小さくて薄い。

    それに対して、今回作ったやつはキャリパー側は同じM8仕様だけど、

    外径も大きければ、厚みも厚い。

    キャリパーをよく観察するとバンジョーがキャリパー本体に接触してるような・・・

    聞くと、取付の際にほんの僅かな接触だったので、

    そのままバンジョーボルトを締めこんだみたい。

     

    うーん。これかな〜?

    気のせいかもしれないけど、バンジョー付近は濡れてるような痕跡がある。

    最初に作業した際にわずかに付着させたのかもしれないし・・・

    手で当てがってみるけど、やはり接触してる気が。

    ホースに付属でついてきたバンジョーワッシャーはゴムじゃなくて

    銅製の普通のタイプ。

    一回外しちゃったし・・・という事で手持ちで8ミリ銅ワッシャーがあったので、

    それを使う事にして、

    問題はバンジョーとキャリパーの接触。

    新品の銅ワッシャーの方が少し厚みもあり、

    バンジョーがキャリパーから少し遠のく形になるけど、

    ほんの少しだけど、そのままではスムーズには装着できないので・・・

     

    仕方ないので、キャリパーの接触する部分(ほんのわずか)を

    リューターで削ってみる。

    おー、イイ感じに(普通に)装着できるようになりました。

     

    これで、どうよ?

    組み付けて、フルードを充填するも、やはり一向にタッチが出ない。

    というか、フルードがマスター側から圧送できない。

    何度もペダルをガシガシ動かしても、

    マスター内のリザーブタンクとなるフルードが上下に動くだけ。

     

    あれ?

    ピストンを押し込んだ(ブレーキを掛ける)時って、

    リザーブタンク側のフルードの液面って、

    上がるんだっけ?

    油圧を掛けた状態で、キャリパー側のブリーダースクリューを緩める。

    フルードが出る。

    スクリューを閉める。

    ブレーキを緩める。

    すると、フルードの液面が下がり、

    マスターのシリンダー内の減った分のフルードが充填されていく。

     

    そんな感じのはず。

    マスター新品だけど、それがトラブってるなんてあるかな?

    自信がないので、

    自分のX-Trainerのリアマスターでチェックする。

    これは正常な状態だけど、

    ブレーキペダルを踏む(油圧を掛ける)。

    リザーブタンク内のフルード液面は気持ち動くけど、

    気にしてなければ、動いてると感じられない程度。

    やっぱりそうだよね。

     

    ピストンになるシールがフルードを押し上げるけど、

    油圧が掛かり始める時には、

    シリンダー部分とリザーブタンクは繋がってないはず。

    じゃないと油圧掛からないし。

    言葉では分かりにくいと思いますが、

    遮断されてるはずだから、リザーブタンク内の液面が上がるって、

    おかしい気が・・・

     

    とりあえず、マスターからホースなど外して単体にしてみる。

    バンジョーの穴を覗いても、小さなフルードが通る穴が見えるだけ。

    ピストンが露出してる訳じゃないよね・・・

    そういえば、ブレンボのリアマスターって分解した事ないかも。

    トラぶった事ないし・・・

    シールがダメになった事もないな・・・

    と、いうか最近のKTM系のリアマスターは

    内部のリペアパーツが設定ないんですよね。

    フロントはあるけど・・・

     

    非分解なのかな?

    と、思ったけど、普通にバラせた。

    ピストン下にクリップとかじゃなくて、

    背面にあるトルクスが抜け防止のピンになっていて、

    そのピンが通る穴がフルードの流路も兼ねてるのね。

    外観上からも、見て分かる構造でしたね。

    ほほう・・・

     

    何か組み付ける時とか、注射器でフルードを圧送する時に

    シールがめくれたとか、そんなの想像したりもしたけど、

    そんな事も当然ない。

     

    もう一度、仮で組んでマスターだけの状態で、

    フルードを入れてピストンを押してみる。

    すると、バンジョーボルトが刺さる穴からは、

    ちゃんとフルードが出てくる。

    あれー?

    ピストンはフルードを圧送してるみたいなのに、

    ホースを繋ぐとダメな訳?なぜ?

     

    注射器でフルードを圧送する事は出来るんだから、

    ホース内部やブリーダーが詰まってる事はない。

    それにタッチは出ないし、フルードを圧送する事はできないけど、

    キャリパーをディスクにセットしないで、

    油圧を掛けようとすると、弱弱しいけど、ピストンは少しは動くんですよねー。

     

    原因はなんだろう?

    何かがおかしい。

    ピストンがフルードを押し出そうとしてるけど、

    きちんと油圧が掛からないって事だよなー。

     

    またまたマスター単体の状態でフルードを注ぐ。

    今度はバンジョーボルトが入る穴を指で塞いで

    簡易的にホースが繋がってる状態と同じように

    油圧が掛かりやすいように疑似的に密閉してみる。

    そして、ピストンを押す。

    予想だと、塞いでる指に圧が感じられると思うんだけど、

    特に感じない。

    代わりに、リザーブタンク内の液面が上がるじゃないの。

     

    やっぱり、少し圧が上がるとピストンが負けてる・・・

    シールがダメなの?新品なのに・・・

     

    再度分解して、ピストンとシールとにらめっこ。

    あまり構造を考えた事など無いし、

    考える必要もない訳ですが、

    今一度、考える。

    フルードを圧送する際にリザーブタンクから

    ピストン、正確にはピストンリングの役目を果たす

    シールより上にフルードがいかなくてはいけない。

    普段だって、パッドが減りキャリパーのピストンが

    外に出れば出るほど、

    マスター、ホース、キャリパーのフルードが充填される容積は

    増える訳で、リザーバータンクから補充されないといけない。

    シールのリップが反ってフルードが上に上がるの?

    何かワンウェイになるような構造が必要だと思うんだけど・・・

    うーん。

    おやー、楕円の部分は抜け防止のピンが入る部分だけど、

    楕円の上側の真ん中に小さいな突起がある。写真じゃ見えないけど。

    その回りは小さい穴があるように見える。

    これって、やっぱりワンウェイバルブなんじゃないの?

    ピストンを上から見た図。

    真ん中の窪みを精密ドライバーで軽く押してみる。

    カチャ。

    なんか動いたぞ!

     

    き、キター!

    瞬時に、そしてやっと理解した。

    こういう事なのねー。

    普段は、このバルブが閉まってる。

    ブレーキを掛け、油圧が掛かる。

    ブレーキをリリースする時はピストンが下がる。

    すると、このバルブがホース内は完全密閉なので、

    負圧で開くって事かな?

    試しに、この写真のバルブと指してる部分(ホントは小さな突起がある)を

    精密ドライバーで押してみる。

    すると、バネが効いてる感じで上がり下がりする。

     

    こ、これだ!原因は。

    理由は分からないけど、このワンウェイバルブが開いた状態で

    カジッてたという事ですね。

    部品の組立て時にカジったままだったのか、

    マスター内部に切削の切り粉が残っていたとか、

    最初にフルードを圧送した時に異物を混入させてしまっとか、

    そんな所でしょうか?

    その後は、シュコシュコとキレイに動くので、

    これで、再度組み立てて、ホースを繋ぎ、

    フルード充填。

     

    やりました〜。

    タッチが出ました。

    ちゃんとフルードも圧送できるぞー。

    お客様もずっと作業を見守っててくれましたが、

    感動の一瞬ですね。

     

    一応、今までの症状を整理してみると、

    完全に組んだ状態では、ある程度密閉されているので、

    油圧が掛けられる状態では、

    ワンウェイバルブが開いているので、当然フルードを圧送できなければ、

    タッチも出ない。

    でも、バルブの穴が小さい為に弱いながらも圧送しようとはしている。

    だからキャリパーをローターから外していると、

    わずかだけど、キャリパーピストンが動く。

    マスターのピストンからキャリパー側は密閉されているけど、

    リザーブタンク側はフリーな状態なので、

    ピストンがシリンダー内を通過して押しのける

    フルードの分がリザーブタンク側へ追いやられ、

    見た目の液面が上がってくる。

     

    マスター単体でバンジョーボルトも外していると、

    密閉されていない事になるので、これも同じくワンウェイバルブの穴が

    小さいからフルードを押し上げる事が出来た。

    しかし、指で塞ぐぐらいの力でも密閉してしまうと、

    圧がかけられず、リザーブタンク内の液面が上がってしまう。

     

    という理屈になると思われます。

    今となっては、未開封の新品の時から、その状態だったのか、

    定かではありませんが、そういう事ですね。

     

    マスターの構造自体を自分が知らなかっただけですが、

    まぁ、今回もまた勉強になりました〜。

     

    その後は、エア抜きをして、無事完了!

    と、思いきや、タッチはバッチリなのに、

    実際に乗ると、ブレーキが効かない?

    エア抜きが完全じゃない?

    再度エア抜き。

    大丈夫だと思うんだけど・・・

    マスターのφ数も変わってると思うけど、

    デカくなってると思うから、パッツンになると思うんだけどねー。

     

    微妙にペダルからのプッシュロッドの角度も合ってないけど、

    そう影響する程でもない。

    とりあえず、遊びが大きそうなのでペダルの調整をして、

    再度試乗。

    少し引きずってチェックしたり、ガツンガツンとブレーキ掛けていると、

    かなり良くなりました。

    聞くと、パッドは新品らしい。

    確かに厚みあるし。

    だんだん効いてきたし、ロックできるようになったから、

    当たりの問題もあるかも。

    ご本人に確認してもらうと、効きとしては状態良い方です。との事。

    今までは、タッチがあっても、しばらく乗るとタッチが

    なくなったりしてたみたいなので、

    マスターも交換した事で、これでしばらく様子見てもらう事に。

     

    このブレーキトラブルで、ホース作ったりするのに時間も掛かり、

    バイク乗るの数カ月ぶりとの事でした。

    再発しない事を祈ります。

     

    と、こんなトラブルでした。

    まぁ、まず滅多にないトラブルだと思います。

    そもそも、新品マスターじゃなければ、

    マスター交換して、直ってるパターンですね。

    原因までは究明できませんが、

    トラブル箇所を特定できて、復旧できたので、

    スッキリ!って感じです。

    知らない事なんて山ほどあるので、今回も良い勉強になりました。

    自分が知らなかっただけかもしれないけど・・・

     

    おしまい。

     

    ブログランキングの参加始めました!
    下記のバナーをクリックしていただくと、ランキングに反映されます。
    クリックすると、ブログ村のページが表示されます。
    (表示されたページで再度ご覧いただく必要はないみたいです。)
    宜しくお願いします!
    にほんブログ村 バイクブログへ
    にほんブログ村

    ウブカタ・ジャパン(2月より新店舗!)
    〒243-0426
    神奈川県海老名市門沢橋1-4-24
    TEL 046-204-9394
    FAX 046-204-9395
    代表:産方 卓也
    ホームページ http://ubukata-japan.com/

     

     

     


    コメント
    コメントする